2019年8月4日日曜日

ダウンサイズ とアントマンに見られる縮小思考


誰の言葉だっただろうか、人間が思いつくことは、その時は実現不可能かと思われても、いずれは実行可能になる、ということだった。

荷物がかさばり、重い。引っ越しの荷物が大きくて大変である。なかなか片付かない。いつかこれらに、レーザーのようなものを当てて小さくして、配置をきめてから元の大きさに戻る技術が開発されないだろうか・・、と私もよく考えていた。

映画界でもそれに似たダウンサイジング思考が時折、散見される。古くは1966年映画「ミクロの決死圏」、「インナースペース」(1987年)のように、人体を探検する旅を題材としたSF映画があるが、近頃は人体の不思議探求から、小さくなった人間がどんなことをやれるか、ということに焦点が移っているかもしれない。

こちらの映画では結局、ミニサイズ人間の世界での出来事に後半は普通の世界同様に描かれているので、ダウンサイジング描写は前半くらいだろうか。主人公がアジア系女性と出会い、のちの人生選択に大きな影響を受けていくが、この映画は意外に平凡な終わり方になっている。