久しぶりにキアヌ・リーブスを見たら、年齢相応におじさんになっていた感じがする。若々しい方ではあると思うが、顔の重厚感が増していて、妻役の人とは年齢的に離れている感じがした。
さておき、これは近未来のSFストーリーで、死んだ人の記憶や思考を、新しい体(ロボットやクローン)に移し替えるという技術を描いた話であった。
なので、死者を取り巻く人にとっては、変わらない妻であったり知人であり、レプリカにとっても今までずっと生きてきた自分そのものだけれど、大元の本人は完全にあの世に旅立っているだろうと思われる。レプリカ=複製、本物から思考回路をコピーしただけで、本物になったつもりなだけだからである。
思考を写し取り、移植する技術があればすごいと思うが、細胞のかたまり?から17日間で完全に人体を再生させるクローン技術も開発済という設定。
展開的にはややご都合主義的な感じもあったが、映画の題材として思いつく技術である以上、世界の極秘研究はもしかするとこちらを目指しているかもしれない。
主人公の思考をコピーしたロボットが、研究所を事実上乗っ取った形となって、富裕層ビジネスでレプリカズをこれから増やしていきそうな感じで終わっていたが、お金をいくら積んでもレプリカにデータ提供だけして、本人はあくまでもあの世行きなんだろうなという感想だった。