一方、完璧な美貌とスタイルをもつ、新型ターミネーターを演じた女優さんがあまりにもきれいすぎて、むしろこの役にはもったいない感じもしたが、以降の出演作と比べると、この映画が代表作のひとつとなっただろうか。
婚約者を殺されたケイトとジョンの運命は思わぬ方向に流れていき、止められると思った核戦争は止められず、シュワ演じるT-850式ロボットの任務は、二人を生存させることのみであった。
誘導されてたどり着いた目的の基地が、じつは二人のための核シェルターで、他の人類の大部分はは結局核でやられてしまう、というオチであった。ここでもやはり、ホラー的な要素を感じた。結果として起こる、人類の死滅と、核シェルターがエジプトのピラミッドの内部を思い出させるような、お墓のような雰囲気を感じさせ、とても孤独感を深める気がするのである。
(追記:)見どころの一つとして、シュワとターミネーターの放り投げ合戦が面白い。大男であるシュワちゃんが軽々とふっとんで壁だの天井だのに刺さり、ターミネーターも同じくそんな状態となる取っ組み合いに、なんやら面白みを感じた。