2020年8月17日月曜日

ターミネーター3(2003年)

 

ジョン・コナー役の俳優さんの外見に、言いたい放題の、ずいぶんと酷いイチャモンをつけてみた。顔をやたらと暑苦しく感じさせるゲジゲジ眉毛。目元はかなり少年ぽい雰囲気の童顔だが、若いのにやけに広く、早々に禿げ上がりそうな予感のする額。顔がやせていてややハリに欠け、早々にほうれい線の出てきそうな、頬。清潔感に欠ける、うっすらと生えた無精ひげ。役柄上の演出もあると思うが、顔相的に貧相さが目立ち、包容力のあまりなさそうな、頼りなさそうな風貌。ジョン・コナーを演じる俳優さんの外見が、個人的に役柄に求めてしまっている好みの正反対だった、という個人的すぎるイチャモンがあり、大変申し訳なく思った。(追記:実はこの俳優さんがやせ細りすぎて貧相だ、と他の人からも言われていたようである。ドラッグ中毒があったり、健康状態があまり良くなかったのかもしれない。)

 一方、完璧な美貌とスタイルをもつ、新型ターミネーターを演じた女優さんがあまりにもきれいすぎて、むしろこの役にはもったいない感じもしたが、以降の出演作と比べると、この映画が代表作のひとつとなっただろうか。

 婚約者を殺されたケイトとジョンの運命は思わぬ方向に流れていき、止められると思った核戦争は止められず、シュワ演じるT-850式ロボットの任務は、二人を生存させることのみであった。

 誘導されてたどり着いた目的の基地が、じつは二人のための核シェルターで、他の人類の大部分はは結局核でやられてしまう、というオチであった。ここでもやはり、ホラー的な要素を感じた。結果として起こる、人類の死滅と、核シェルターがエジプトのピラミッドの内部を思い出させるような、お墓のような雰囲気を感じさせ、とても孤独感を深める気がするのである。

(追記:)見どころの一つとして、シュワとターミネーターの放り投げ合戦が面白い。大男であるシュワちゃんが軽々とふっとんで壁だの天井だのに刺さり、ターミネーターも同じくそんな状態となる取っ組み合いに、なんやら面白みを感じた。