2021年1月23日土曜日

ウォール街(1987年)

 

三十数年前の映画で、マイケル・ダグラスもかなり若い感じである。チャーリー・シーンは映画「ネイビーシールズ」他などに出ているのは知っているが、彼が出演している作品をきちんと見るのは初めてかもしれない。

ウォール街に勤務する証券マン、というのはお金を稼ぐエリート部類なのかと思っていたが、普通に働いているとそうでもない?ということのようだった。証券業よりも、投資銀行の方に就職した方が儲かるのだろうか?

株で成功する=内部事情をつかんで誰よりも早く株の売り買いを進める者が勝ち、ということを大口出資者が一証券マンに話して、チャーリーシーン演じる証券マンが、どんどん大きな取引に手を出していく。が、父親の会社の買収後、会社が解体されることを知り、マイケル・ダグラスにたてつくことになり、敵対出資者を味方につけてやり返す。

コツコツ働いて会社を少しづつ大きくするという一般経営者がいるからこそ、世の中が発展していくのであるが、それを差し置いて、株を大量購入することで経営に口をはさむ大口出資者。

お金に物を言わせて赤字の会社を乗っ取り、再建するわけではなくその資産を売却して利益をぶんどるというのは、本当に冷酷でハゲタカのようなやり方だと思われる。が、日本のバブル以前からアメリカでは普通にある話だったのだろう。