2021年2月5日金曜日

悪魔の発明(1959年チェコ)

 

映画は白黒で、個人的には退屈感を催してしまうところがマイナスポイント。

海底二万里・地底旅行・月世界探検などで有名なジュール・ベルヌを尊敬していると言われるカレル・ゼマンの監督作品。海底で水が揺らぐ画像は美しく、雰囲気がとてもよく出ているが、想像力をかきたてるための色が、残念なことに白黒なため、いまいち伝わり方が弱く、みているうちに眠くなってきたので、倍速を入れながらがんばって勢いでなんとか最後まで観た。

バカ正直で、善悪にはかなり疎い教授が原子爆弾らしき大型ミサイルを発明。教授を身柄拘束した海賊らが、それを悪用しようとしたが、途中で悪行に気づいた教授が爆弾を海に破棄して一難を免れる、というストーリー。中近世絵画を連想させるような絵柄を交えながらの画像が美しい。

白黒のためとにかく眠気を誘う中、部分部分ではあるが、海賊らが教授の屋敷まで荒波を超えて手漕ぎボートでやってくるシーンが、なんだかギャグっぽいというか、シュールな映像で印象的だったと感じた。