2021年6月12日土曜日

すべての終わり

 

主演のテオ・ジャームズさん(右)は、ダイバージェントで教官役を演じた、好青年度が高い人である。

大地震・大停電で音信不通となったアメリカ国内。その中を無謀にも、娘を見捨てておけない、と自宅を出て車で検問所を突破してまで探しに出る父と、それと同行する婚約者。

無法地帯と化してしまった行く先々、ガソリンを奪い合ったりと、銃を向けあう危険の中、鹿をよけそこなって事故を起こし、肺に傷を負ったあげく、父親はなくなってしまう。最初から家を出るのは危険だという雰囲気がプンプンだったのだが、無謀な行いがとうとうわざわいしてしまった。

婚約者を見つける主人公だが、ラストシーンで後ろから火山の巨大な噴煙が追いかけてくる。車を走らせて逃げるにも、どうなるのやら、と思わせておいて物語が終わってしまう。ストーリー展開が面白くないわけではないが、最後がちょっと尻切れトンボすぎる作品だった。