2021年6月21日月曜日

闇金「ウシジマくん」(2012年)

 

原作の漫画を読んだことがあるが、ウシジマくんは、コワモテ顔の見上げるような大男であるイメージがあるが、そのイメージにピタリと一致する俳優さんが、なかなかいなさそうである。やや小柄で、本人は優しそうな雰囲気もあるが、山田孝之が好演している。

林遣都がお金に追われてばかりのイベント会社代表を、大島優子が、体を売ることでしか生計を立てられないふしだらな母親をもつ女の子を演じている。

闇金は犯罪であり、借金の取り立て行為や債務者に課すペナルティも違法行為だとされるが、それでもそこから抜け出せない人たちの苦悩やひどい目にあっている様を見ると、ブラックで暗い、恐ろしい気がしてくる。そういう意味ではある種のホラーである。