2022年6月4日土曜日

as we see it (思うままの世界)

 

アマゾンプライムオリジナルドラマ。プライム会員無料のものだが、大変面白く興味深くみることができた。

3人の自閉症者を助ける、ライフコーチ的な存在の女性(写真右端)。自身も医学部入学を希望しながらもなかなかかなわない中、ヘルパーをしながら三人の個性のすばらしさ、それを受け入れていく自分の充実感を感じ始めていった。

ヘルパーの女性の仕事場は、「君は頭が悪い。体が臭い。」など、心の共感性がなく、かなり攻撃的な言葉も遠慮なく発してしまい、なかなか定職につけない男性、「音が怖い、人が怖い」などで家から出れずに口も聞かなくなって引き込もりになっていた男性、人の意見が聞けずに危険なことにとびこんだりだまされやすく、カッとなりやすく、また話すことも一方的で衝動的な女性、など、個性的なメンバーが集うアパート。

ヘルパーの女性を頼って24時間365日の完全介助を望む親や、施設への入所を検討し始めた兄弟など、愛情はあるものの手に負えずに入所や他者の手を希望する人たちもいる。

物語内の設定なので何とも言えないが、ある発達障碍者の男性は、親がアパートの家賃を支払い、週三日の洗濯介助者(掃除なども?)やライフコーチが自宅に訪れながらも、自身も書店でアルバイトをする、という本人の自立性を大切にした生活をさせてもらっている。

欧米では、ある程度重度の発達障碍者にもこういったライフスタイルの取り方が、一般的に浸透しているのだろうか。

どれが正解かわからないが、本人が少しでも望む場合は、できないかもしれないが、可能な範囲での援助と、本人の自立を助けられたら良いと思う。