2022年7月7日木曜日

PLAN 75 を観てきました

 

高齢化が進む近年の世相を反映した映画。核家族化・少子化が進んで、家族同士で互いの面倒をみれないというケースも少なくない中、生活の行き詰った高齢者が直面する問題。そこで、こんな制度ができたら、という話。

内容は重いが、とても考えさせられる話ではある。平均寿命=健康寿命と大きくかけ離れるケースも多い。少子化も進み、年金破綻や健康保険制度の危うさも叫ばれ、高齢者自身も自分の生活を守るには健康もお金も必要となってくるが、立ち行かなくなっていく人たちがいる。そんな中、苦肉の策として現れた制度が、75歳からの選択制安楽死制度だった。

本当は健康な体で、家族や仲間に囲まれ、自身の生活もゆとりをもって、いつまでも楽しく暮らしたいはず。生まれたからには当然の欲求だと思うが、それがかなわなかったために死を選ぶ、というのがとても悲しい。ただ、本当に苦しいと思いながら暮らしている人にとっては、悲しいが、その方法が本当に安楽死なら、救いにもなるのかもしれない。なので、この話に真っ向から否定する気にはなれないのである。