2020年10月10日土曜日

奇跡の丘(1964年伊・仏)

 イエスの誕生から死、復活までのエピソードを描いている映画であり、登場人物の発するセリフシーンはものすごく少なく、あっても物語展開上の理解を促す程度のセリフ、ナレーション、もの悲しいアリアやコーラスが流れたりし、映像としてかなり象徴的な雰囲気が醸し出ている。

 初めてみたのはまだ若い会社員だったころである。仕事疲れか、お風呂に入らないでそのまま夜寝入ってしまうという生活をしていたことがあった。明け方に目が覚め、朝シャワーを浴びる、というのを一時期やっていたが、早朝枠?で自室においてあったテレビで放送していたものだと記憶している。

 なんだろう?と思いながらボーっと見てしまっていたが、どういうわけだか母マリアの顔、お告げ天使の顔、生誕を祝う学者の顔は、現在の動画サイトで見直してみたが、どれもああ、これこれこの顔だ、とずいぶん覚えていた。それだけ映像効果の強い作品だったと思われる。

イエス


あまりマリア(イエスの生母)らしくない、眼光鋭い少年顔の女性。


天からのお告げを届ける天使。

イエスの誕生に駆け付けた三人の学者の一人。