2023年8月1日火曜日

キャビン・フィーバー(2002年 米)

 


DVDレンタルのサイトを見ると、時折一覧に上がってきていたのだが、特に借りないまま長らく放置していたのだったが、借りてみることにした。

若い男女がキャンプに出かけて一つ屋根の下に集う結果であるエロも、グロもどちらもある映画であったが、キャンプ小屋もののホラーの典型的な雰囲気が良くでていた。その中の一人もなかなかバカっぽく、雑貨屋の品物を万引きしたり、森のリスに向けて叫びながら、猟銃をぶっぱなしたりと、ひどいアホっぽさを感じさせた。アメリカの小屋パーティーものは、作品によっては、乱痴気バカ騒ぎという相場もある程度決まっているイメージである。

森で出会った怪しい男が病気にかかっていて、川に落ちて死体と化した。そこから重大な伝染病が水源に流れ込み、小屋に泊まった男女らも蛇口からの水を飲んだ結果、病気が蔓延しだすというストーリー。

地元の商店、家、訪れたよそ者などにあまり友好的ではなく、驚いたことに人にかみつく子供を軒先に野放しにしている家もあるというあほぶりで、田舎の無秩序さが出ている。話の後半、万引き男が感染してそこの家に助けを乞いに行ったところ、彼にかぶりついて子供が感染し、家の主人が逆切れして「お前に問題がある」といって、仲間を二人連れ、殺しに追いかけてきた。

その地域の住民たちは、地域の仲間や身内同士では連帯感が深いのだが、必要以上にキレ安く、何かあるとあからさまな敵意を表すという、感情面でかなり不気味な感じの地域であったことも、物語に彩りを添えている。

病気の皮膚は、ちょっと特殊メイクが安っぽく見える部分もあったし、最初の感染男も皮膚が崩れるというよりは、血で真っ赤に見えていたような感じしかしなかったりなど、あまりそれを見て恐怖に思うほどではなく、大した感じのメイクではなかった気がする。