2019年10月26日土曜日

ホスティル


 世紀末の世界。化学兵器により人の変異した、異形のクリーチャーとの攻防を重ねながら、ヒロインが夫との出会いからこれまでのことを回想しつつ物語が進行していく。ヒロインも夫役の俳優も、ともに大変美男美女でナイスカップルである。

 不良少女であったヒロインが、必要以上に意地を張り、子供の死産を機に夫と破局を迎える。しかし最後に出会ったクリーチャーこそ、変異後の夫であった、というオチが待っており、気づいた彼女は一緒に自決の道をたどる。そういう意味では、これはホラーというよりも愛情の物語だったのだなあ、という感じがする。

2019年10月8日火曜日

(WOWWOW)B級映画祭り~「ジュラシック・サバイブ」・「エンドオブアース地球最期の日」


ジュラシック・サバイブ:宇宙船が不時着した先は、恐竜のいる惑星であった。恐竜がCGというのがバレバレなうえ、登場人物の気の粗さやいざこざばかりに焦点がおかれ、ストーリー性もいまいち・・。


太陽嵐の脅威を描いたものだが、家族の脱出劇に焦点をおきすぎ。「私には無理。絶対にできない」と、脱出の足ばかり引っ張る娘に「そんなことはない。うちのファミリーならできる。」といちいち励まさなければいけない父親。めんどうくさい演出に重きがおかれ、ややうっとうしい。

2019年9月27日金曜日

アナベル 死霊博物館


 問題の人形を格納した地下室のある家に遊びに来た友人。彼女が自分のせいで亡くなってしまったと思っている父親に会いたい一心で、地下室をあけ、呪いのグッズをあれこれとベタベタ触った挙句、アナベル人形を封印用のガラスケースから出してしまう。

 あまりにも自己中、よくぞそこまでやり抜いた害行為、と言える行いだったが、そこを発端にしないと物語が始まらない。今回のキーモンスターは、コイン・アイ・ゴースト(勝手に命名)が、不気味な存在をまき散らす。暗闇でコインの転がる音がするために、そこに「いる」というのがわかり、恐ろしい。

 かなり前だったと思うが、「世界のミステリー」「世界の妖怪図鑑」的な本を読んだことがあったが、そこに載っていた、布でぐるぐる巻きにされて棺桶に横たわった、目に二つコインをはめた死体の写真があったのだが、実はこの映画を見る前に、何の意味もなく、最近頭の中でフラッシュバックしていたのである。


夢に出てきては困るので、なんとなく小さくしてみた

 本に載っていたので有名な写真か?と期待していたら全く見当たらず、適当に拾ったネット写真から書き直し、イメージ図にしてみた。