悲しい気持ちで樹海に入ると、幽霊に会って幻を見させられる、ということだった。 |
双子の妹を探しに、周りの静止を振り切って樹海に入っていった姉。悲しい気持ちが幽霊の幻視を誘い、いろいろなものを見させられ、せっかく同伴してくれている仲間の男性すら、疑い始めて、ついには殺害してしまうという残念な展開になった。
途中で現れる、「ホシコ」この幽霊もとても不気味で、女子高生の制服を着て現れるが、最初から様子がうさんくさく怪しい感じがして、不気味感がある。
本作のゾンビは、全力疾走+運動神経抜群+怪力で、なんでも乗り越えジャンプしてくるパワーゾンビである。その軽い身のこなしから、映画評に、「パルクール」(スポーツ)ゾンビだという書き込みが多い。 |
製薬会社の新薬の被験者となった人たち、お金と引き換えに、大変なことになってしまい、一人を除いたほぼ全員がゾンビ化してしまった。その残った一人というのがある女性だが、製薬会社の殺し屋(会社に不都合な人間を殺害していく係?)である男が改心し、彼女の血清を研究に回して人類を救いたいと考えたようである。やがて彼女の友人やパートナーの男性たちと合流し、ゾンビと戦いながら、女性の友人のヘリコプター乗り場を目指して移動していく。
途中、自己中心的で、仲間を蹴落としても自分たちだけ助かりたいという心醜い男女カップルが合流するが、人間の醜さを露呈してストーリーを盛り上がらせている。
お約束のヘリは故障して飛ばなかったが、ゾンビが水を嫌って入らないことから、川に救助船を置いているところがあり、そこを目指して生き残った女性たちが逃げて行った。
(追記)パルクールとは
津波の中の黒い小粒状のものは、全部ゾンビである。船に乗るハンター(主人公)が陸へ助けに向かおうとしたとき、大津波が来た。「ゾンビに追い抜かれるぞ!」のセリフが、なんやらおかしくて吹き出してしまう。 |
映画「シャークネード」で活躍しているアイアン・ジーリングが今回は、ゾンビ津波に立ち向かう。波間に大勢のゾンビが浮かび、泳いでくるところはなんだか笑える感じがするが、ドタバタしたアクションを楽しむ感じのB級映画だと思う。
途中で登場した、山の上の豪邸に住む、外見がイーロン・マスクによく似た青年が、さまざまな道具や爆弾を用意してうまくいったのだが、イーロンマスクをイメージした演出だったのだろうか。
結局、製薬会社が悪役で、生物兵器としてのゾンビを作るための人体実験を行い?(だったろうか)、証拠隠滅のために船ごと海底に沈めたという。ゾンビは最後は電気攻撃や爆破などによって、全滅に成功した。
いわゆる恐怖系UFO映画である。
動くと見つかり、吸い込まれて、喰われてしまう。
観覧から時間がたっての書き込みなので、記憶的に少し薄くなっているが、書いておく。
UFOの描写が、布の幕を張り合わせたようなデザインで、真ん中に入口か、口のようなものがある。
いつだっただろうか、ビートたけしが、火星には人を食う化け物がいて、クラゲか何かのようなカサがついていて、空を飛んでいると番組で言っていたようだったが(その根拠はいまいちわからない)、まさにそのような姿を思わせるヒラヒラ感があった。
そこはおいておいて、宇宙人やUFOがもし外部からやってきたとして、好意や思いやりに満ちた存在だという保証はひとつもないから、宇宙からの来訪者がいたとしたら、脅威だと感じられる。
ルチオ・フルチ監督作品で、日本公開は1980年だったらしい。腐りきったゾンビの頭部がおどろおどろしい。 |
音楽も非常に印象的な名曲「サンゲリアのテーマ」は、時代が移り変わっても色あせない名曲だと感じられる。墓からどんどん死体が起き上がり、ぞくぞくと集まってこちらに迫ってくる感じが、自然にイメージで沸き起こってくる。
また、島の中を流れるドラムの音が、島という異世界を感じさせ、ブードゥーの世界もあるのだろうか、という雰囲気にさせてくる。
途中出てくる、サメ対ゾンビの対決シーンも意外に面白く、結末まではわからないが、あれからサメのほうはどうなったのだろうか。ゾンビ化するとしたら、海の中も大変なことになってしまう、という想像の余韻も残している。
それにしても、博士の家はさすが白人の知識人の家らしく、豪華できれいだったが、ゾンビ対応にはなっていなかったようで、侵入されて、奥さんが犠牲となった。
また、ラストのほうで、皆が立てこもった教会(博士が主治医を務める野戦病院)、木の板を組み立てた大きな「掘立小屋」という感じがあって、大勢のゾンビによってあっという間に入り口を崩され、侵入されてしまう。作った火炎びんで応戦するものの、病院はどんどん崩れ落ちていき、不気味なゾンビがあとからあとから押し迫ってくるところに、終末感があふれていて、これぞゾンビ映画だなあという感じがする。
教会を捨てて船で脱出する男女たちは、帰途の途中でラジオを受信するも、本土もゾンビがあふれかえって、打つ手なしという状況だということを知る。そして、船内の個室からも、傷を受けて死んだ男の生き返った物音が聞こえてきた、というバッドエンドを迎える。
数百年もたったはずの、腐りきったゾンビの首を落としたところ、大量の血が流れ落ちたり、ゾンビを見た女性たちが、目を見開いてぶるぶるとふるえたまま何十秒も立ちすくみ、どうして逃げないのか非常に違和感を感じさせたり、目を閉じたゾンビの目がどうして見えるのかなど、いろいろ演出的にヘンな部分もあるが、音楽も良く、雰囲気があって良い映画だと思える。
包帯を巻いて、様子がいつもと違う母親をみて、少年は恐怖を抱き・・。
という内容なのだが、母親が別人のように変わり、冷酷になって恐ろしくなったために殺されないように双子の兄弟と力を合わせて戦う映画なのかと思いきや、そうではなく、死んだ兄弟の魂に操られて母親を惨殺してしまう、という恐るべき内容であった。
母親の様子が違うというのは子供にとって大きなトラウマだと思われるが、母親を縛り付けた挙句リンチし、最期には焼き殺してしまうという残虐さのある展開だった。が、母親が妖怪化してしまったほうが、ストーリー的にはホラー要素があって面白かったのに、と残念に思った。
母親は、父親と別れていてシングルマザー。少年のほうも学校に通わず、どちらもなんとなく孤立感を感じさせている。郊外の、周りに家のない静かな戸建に住む、という幻想的な環境の中、物語がすすんでいく。
母親のアルバムに、母と同じような背格好のそっくりな女性が、母と二人で仲良く、同じ服装とヘアメイクでツーショット写真をとっているのが映っていた。とても奇妙な写真で、その女性が、仲の良い友達なのか、双子の姉妹なのかは少し謎であった。だがそれは遺伝子として、少年が双子の兄弟の幻影からずっと離れられずににとらわれ続ける、という形で受け継がせたのだろうか。