子どもの時に山の中の廃墟の中で、兄弟でかくれんぼをした。その日を境に弟は失踪し、兄はずっとそれを引きずり続けた。 |
ホラー映画大賞受賞作品だったようだが、こちらの作品は当時見ていなかった。映画館のロビーで持ち帰ったチラシを自宅に置いたまま何カ月も経ったが、最近見に行きたい映画も少ないと思っていた中で、このチラシを思い出した。
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山の中の廃墟も、存在しない建物であったという設定から、異世界から時折アクセスできる状態になる存在となっているようだった。少年時代にかくれんぼをしたその時、弟は階段から落ちて転落死しており、その魂は常に主人公のそばからはなれなくなっていたようだった。
同居人の友人が霊感がありながらも、そのことをはっきりと主人公に伝えなかったのは大きな間違いだったと思う。主人公は間違った希望を抱くことで、弟を見つけることに固執し、また真夜中の山中の廃墟を探しに行ってしまう。
電話から聞こえる不気味な声や、実家の母が自殺して霊となって、訪れた友人に迫ってくる不気味さが、ホラー感たっぷりの演出となっていた。
友人も後を追って入ったが、廃墟の中で主人公と合流できないままさまよい、時間もなぜか夜のはずなのに昼間の光に包まれており、そのまま現実世界から失踪してしまった。ということで、異次元系ホラーという要素の強い作品だという感じがする。