2025年2月12日水曜日

ミッシングチャイルドビデオテープ

 

子どもの時に山の中の廃墟の中で、兄弟でかくれんぼをした。その日を境に弟は失踪し、兄はずっとそれを引きずり続けた。

ホラー映画大賞受賞作品だったようだが、こちらの作品は当時見ていなかった。映画館のロビーで持ち帰ったチラシを自宅に置いたまま何カ月も経ったが、最近見に行きたい映画も少ないと思っていた中で、このチラシを思い出した。

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山の中の廃墟も、存在しない建物であったという設定から、異世界から時折アクセスできる状態になる存在となっているようだった。少年時代にかくれんぼをしたその時、弟は階段から落ちて転落死しており、その魂は常に主人公のそばからはなれなくなっていたようだった。

同居人の友人が霊感がありながらも、そのことをはっきりと主人公に伝えなかったのは大きな間違いだったと思う。主人公は間違った希望を抱くことで、弟を見つけることに固執し、また真夜中の山中の廃墟を探しに行ってしまう。

電話から聞こえる不気味な声や、実家の母が自殺して霊となって、訪れた友人に迫ってくる不気味さが、ホラー感たっぷりの演出となっていた。

友人も後を追って入ったが、廃墟の中で主人公と合流できないままさまよい、時間もなぜか夜のはずなのに昼間の光に包まれており、そのまま現実世界から失踪してしまった。ということで、異次元系ホラーという要素の強い作品だという感じがする。

2025年2月11日火曜日

デイ・オブ・ザ・デッド2(2005年 アメリカ)

 

感染の舞台は、病院内であった。

https://www.google.com/search?q=%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%83%E3%83%89%EF%BC%92&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

初めに感染の起きた病院から、ウイルスを盗み出した男がいたが、射殺され、ウィルスの瓶も道端に転がったまま放置されていた。そこを他の精神病院の患者が拾い上げて病院に持ち帰り、またその瓶を開けて次の感染を起こしてしまうという話。

眠らない・食べない、という異変を起こしながら徐々にゾンビ化する患者たち。一度欲望に駆られて人肉を食べると、心身共にゾンビになるらしい。そんな中、人間らしさを保とうと食べる欲望と戦い、正気を保とうとする数名もいた。

ゾンビとなっても今回のゾンビは、人語を話し、これまでの記憶や思いをそのまま引き継いで行動するところが他作と違っている。

官僚主義的な病院長、患者と打ち解け、良い理解者となっている病棟医師だったが、みんな感染してしまった。

そして、最後の部分が尻つぼみな展開となってしまったのは残念で、感染済みの女性患者がいつのまにか妊娠していてあっというまに臨月状態となり出産、という場面になったがその後どうなったかわからないこと。そして人間性を保ったままゾンビになっている人達のその後の状況も描かれないまま、映画が終わってしまったところである。せっかく特殊な設定にしてあるのに、物語の先が描かれない、なんとも中途半端な作品となった。





2025年2月8日土曜日

マイノリティ・リポート(2002年 アメリカ)

 

トムクルーズ主演の近未来SF。3人の予知超能力者によって犯人が事前特定され、逮捕収監されることで、犯罪が未然に防がれる社会を描いている。

https://www.google.com/search?q=%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

事前逮捕を担当する捜査官を務める主人公が、自身にとって不都合な未来を見た局長によって家族も自身も巻き込まれ、人生そのものを操作されてしまう。

結局、局長がすべての真犯人であり、自身の地位を利用してデータ改ざんし、自分の行った殺人の予知画像を削除したり、何者かがデータ操作をしていることに気づいた殺人捜査官の追及を逃れるために殺害したりと、利己的な行動に走る。

データ室の管理者が、ところどころ故障している、と言っていたが、局長による改ざんと思われるデータ消去が原因のようだった。それによって主人公の人生も大きく狂わされてしまうのである。不具合の発生や、人為的な操作が加わると、たちまちデータが狂い、間違えたデータを正しいことと思いこまされ、それによって支配されてしまう。 つまり、一部の専門家や能力者の功績はすばらしいが、それに一方的に頼っていると致命的な抜け穴がある可能性があり、気づかないと大変なことになる、という警鐘のようなものが感じられた。

 そもそも予知能力者たち、年柄年中プールに浮かされたまま、予知を見るだけの人生になっていて、生活の自由も与えられずにそこに縛り付けられ、人権のない気の毒な存在であった。(幻想的なイメージを出すためにそういった演出なのかもしれないが、食事や排せつ、入浴など、まさかプール内ですべて済むとは思えない)また、眼球の移植手術、タランチュラという電子ペットによる捜査、予知センターの開発者の女性博士の植物園、などファンタジー色のあるシーンが、いろいろあって面白い。


2025年2月6日木曜日

インターステラー(2014年 アメリカ)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

地球の危機を救うために、移住可能な惑星を探しに行った父親が数々の試練と不思議な体験を経て、異次元の世界から娘に信号を送り、地球を救ったという話。

幽霊だと思っていた存在が、実は未来から次元を超えてやってきた父親で、過去ではなく未来を変えることで地球の危機を救った。結果としては死者が続いたが途中、失敗だったと思えたマン博士から受けた裏切り、そのあとのブラックホール(ガルガンチュア)への突入は、主人公の父親が地球を救うための道筋だったようにも見える。

SF特撮の良さというのか、水の惑星にたどりついたとき、山だとばかり思っていたものが実は、大きな巨大波であり、圧倒的な高さで襲い掛かってきたシーンはロマンを感じる。

5次元?世界からだと時間も空間も支配できるという話、神の領域であるがもちろんそんなものはこの4次元?(立体が3次元で+時間が存在)からだと見えない。が、こちらからは日常的には見えないが何かが存在する、というのは意識してもいいと思える。


2025年2月2日日曜日

アメリカの広大な畑を舞台としたホラーは、意外にいろいろあった。

 畑の迷路感からくる恐れや、そこに何かが潜んでいるかもしれない、案山子(スケアクロウ。かかし)が動き出したりするという恐怖感を題材にした映画は数々作られている。とくに「スケアクロウ」というのは、モンスターの一角を確立した存在のようである。


>ザ・スケアクロウ(1995年) https://www.google.com/search?q=%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%80%801995%E5%B9%B4&sca_esv=5a0334d7f5ed8bb6&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sxsrf=AHTn8zpUULibyC5VteKpWLtFmPqkg3x0hQ%3A1738476775577&ei=5wyfZ8b7IvmMvr0P_M_L2Q0&ved=0ahUKEwiGi6LVqqSLAxV5hq8BHfznMtsQ4dUDCBA&uact=5&oq=%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%80%801995%E5%B9%B4&gs_lp=Egxnd3Mtd2l6LXNlcnAiIuOCtuODu-OCueOCseOCouOCr-ODreOCpuOAgDE5OTXlubQyBBAjGCcyBBAAGB4yBRAAGO8FMggQABiiBBiJBTIFEAAY7wUyCBAAGKIEGIkFSNMNUOUIWP0KcAF4AZABAJgBgQGgAYECqgEDMC4yuAEDyAEA-AEBmAIDoAKLAsICChAAGLADGNYEGEfCAgYQABgHGB7CAggQABiABBiiBJgDAIgGAZAGBJIHAzEuMqAH1wY&sclient=gws-wiz-serp

>ヘル・ゴースト/悪魔のスケアクロウ https://www.google.com/search?q=%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%EF%BC%8F%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>アーバン・ハーベスト3~ザ・スケアクロウ~ https://www.google.com/search?q=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%883%EF%BD%9E%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%EF%BD%9E&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>スケアクロウ トウモロコシ畑の獲物 https://www.google.com/search?q=%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6+%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%B7%E7%95%91%E3%81%AE%E7%8D%B2%E7%89%A9&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>ダークナイト(1981)https://www.google.com/search?q=%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%EF%BC%881981%EF%BC%89&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>かかし ホラー 洋画、での検索 https://www.google.com/search?sca_esv=5a0334d7f5ed8bb6&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sxsrf=AHTn8zqJPF3AvhWjEiBuNEGTA182t-_EGg:1738478155491&q=%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%97+%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC+%E6%B4%8B%E7%94%BB&sa=X&ved=2ahUKEwiqmKHnr6SLAxVGsFYBHRl9IUMQ1QJ6BAg1EAE&biw=1680&bih=889&dpr=1

全部見たい、というほどの興味はないが、ホラー映画において、案山子という題材は、一つのジャンルを築いているようである。




エイジ・オブ・パンデミック(2020年アメリカ)

 

S・キングの名作短編を改めて映画化した戦慄のホラー。広大なトウモロコシ畑が廃棄されることになり、カリスマ的リーダーに扇動された子どもたちが大人たちに反旗を翻す。(説明文より)

悪徳企業に騙され、トウモロコシの品種改良に失敗したためにトウモロコシをやめようとしたら、その畑にいる魔物と懇意になっていた少女が、子供たちを味方につけて大人たちを殺しだした、というめちゃくちゃな話である。

設定はむちゃくちゃだが、この話の伏線には、こんな伝説のような言い伝えがあるようである。「トウモロコシ畑は深い森のようになっているから、迷子にもなるし不気味である。そこにはトウモロコシ畑に住む妖精や魔物がおり、迷い込んだものを取り込んでしまうことがある。」

日本の作家、村上春樹のショートショートにもたしか、「アスパラガス」の畑の話があり、夜になると毒ガスを発生させて倒れた人を襲う、といった話だったか、昔たまたま読んだ記憶がある。

アスパラガスが毒ガスを出す?という設定から、やはり不気味なものの存在としてとらえていたのだろうか。

森林よりも背は低いのだが、食用として植えるが相当高く育って人の背をこえることから、迷路のように生い茂る、トウモロコシやアスパラガス。そこから迷路・魔物の存在が、イマジネーションとして現れてくるようである。

2025年1月9日木曜日

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 を観てきました。

 

XメンのプロフェッサーXことエグゼビア教授、を演じたジェームズ マカヴォイの主演。どうしてもエグゼビア教授のイメージが強いが、久しぶりに見ると、ずいぶんマッチョ体型になっていた。

https://www.google.com/search?sca_esv=2ab293e83490bf26&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sxsrf=ADLYWILbWgGabdRNhMbIPHSBTVvkExtOpA:1736396560053&q=%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB+%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%AA%E5%AE%B6%E6%97%8F&stick=H4sIAAAAAAAAAONgFuLVT9c3NMzOyjKNL04uUELlagkGZ6aklidWFvulVpQEl6QWFP9ilHuye9rjxnVPdu163Lj-cePkx40LHzd1Pm5qerZkzvMtixaxmjxu2vm4ecrj5j2Pm9Y_bt79uLkPxAYympaAGdMeN69WeD51w9MdOx43rnq6btuz6f07WBlvsUkydD_tMY5TevqAdbfGhBJB2R92O9Lac5buTQIAiYsITaoAAAA&sa=X&ved=2ahUKEwicspqh5eeKAxXDb_UHHQZeAVwQzO0BKAR6BAgWEBM&biw=1680&bih=889


旅先ですでに彼らの人間狩りは始まっていた。無職、移住者、などの周囲とのつながりがうすく、存在の有無が気にされない家族たち、そういう人達がおそらく狩りの対象者であることだと思われる。狩りの対象を見つけて自宅に招待し、最後に記念写真をとってから殺害して金品を奪うというやり口で、生計をたてているようであった。写真はアルバムに貼られ、少しづつ増えていく。

強盗殺人の変型版のようなものである。アメリカは国土が広大で、隣家との距離もあり、銃社会であることから、このようなストーリーが出来上がったと思われる。

話をすすめていくうちに、ホストの夫婦の挙動がおかしいこと、息子さん(本当は家族を殺された後に舌を切られてしゃべれなくなった子ども)の様子もおかしいことに、だんだんと不気味な雰囲気が増していく。