2018年6月17日日曜日

LAST4(2010年 アメリカ)

これは数年前に見た映画だったのだが、内容をもう一度見たいと思ったので再レンタルした。レンタル先が、DMMから楽天レンタル、そのあとはゲオ、とここ数年移り変わっているが、最初はDMMから借りたのだろうか。


 婚約者に逃亡途中で死なれてしまった主人公、倉庫に立てこもるが、向かいの建物から電話をうけ、そちらに移動する。そこで知り合った3人と合流し、そこ一帯の感染地域では唯一生き残る4人となった。

 ここに登場するゾンビは黒目(青目?)の部分が真っ赤である。戸口の外からやってきて、あたかも健常者のような雰囲気をまとい、娘とはぐれた、中に入れてくれと話しかける中年女性がいた。
 主人公が様子が変だと怪しんで懐中電灯で照らしたところ、目が真っ赤であった。だれでもこの状況下、変にもなるだろうと疑わなかった頼りない相棒男性、この人はもの言うゾンビにすっかり騙されるところであり、ヒヤリとしたシーンであった。

 補給物資箱の発信機作動により、軍から助けが来て、一応ハッピーエンド?のようだった。籠城を続ける建物を取り囲むゾンビ、ただひたすら外で突っ立っているだけなのだが、建物に目を付けたと思われ、その数が日ごとに徐々に増えていく怖さがじんわり、また、全力疾走ゾンビの襲撃の恐怖シーンもあった。

2018年6月15日金曜日

舘ひろしさんの、あっけらかんな一言

今もダンディーで渋い

TVで話していたが「俺、出たくないって断ったんですよ。日本の映画は貧乏くさいじゃないですか。」まさに、その通り。本質をズバッと一言で言いきってしまっている。とても気持ちがいい一言である。

 私がもしも当人だったら、関係者に身近に囲まれてもいるわけだから、なおのこと、そんなことは言えないのではないか、と思うのだが・・。

 カンヌ映画祭で高い評価を得られている映画や、有名アニメ作品を評価していないわけではないが、結局は特撮や予算をあまり必要としない人間ドラマ、人々の暮らしに焦点をあてたもの、もしくはCG合成やアニメーションでの表現にほぼほぼ限られてしまっているところが、限界を感じさせるのである。

2018年6月14日木曜日

ハーモニー・オブ・ザ・デッド

ハーモニー、というのは、どうやら町名(村名)のようであった。

 数年前に、「コリン LOVE OF THE DEAD」というゾンビものながら異色の映画があり、ゾンビに変化した主人公の目線で物語が展開していった。ホラー的な要素は薄く、ゾンビになりながらも最後に残った記憶をもとに彼がたどり着くところはどこだったのだろう、というテーマ。
「コリン、その愛」、という題名だったような気がしたのだが。


なので、こういった作品もある以上、ゾンビとの調和をテーマにしてしまった映画なのかしらと思うと、心和んでどうするの・・、というツッコミがわいてしまい、視聴敬遠に至ってしまったのだ。が、これは完全に題名の和訳の失敗のような気がする。

ゾンビ発生から9年、ほとんど引きこもりの生活になっていた父と娘。となりの家の男性は、自ら銃を手にして食糧調達や動物狩猟に出かけていた。両家は絶縁に近かったが、なぜか男性は父娘の隣から離れていこうとしない。その理由は後から分かった。そして、9年の間にゾンビが進化してしまい、新たな生物に生まれ変わっていた。ストーリー展開としてはまずまずで、見やすかったと思う。

2018年6月11日月曜日

サロゲート(2009年 アメリカ)

 脱・VRを唱える未来版の映画というのか。現実的に普及が広がりそうなVRを、この映画ではサロゲート(遠隔操作ロボット)に置き換えている。人々は家にこもり、接続装置を使って好みの外見のサロゲートを操り、外出させ、仕事も対人関係もすべて任せっきりとなっていた。

 物語は、開発者の一人息子が殺害されるところから始まり、その殺害の黒幕(サロゲート運営会社)への、開発者からの復讐、というところに発展していく。

この映画の見どころの一つは、人造人間がそこかしこに人間のように往来するが、よく見ると人間は一人もいない。無機質な雰囲気が漂っている(特集メイク?や演技だが)不気味感があるところだろうか。

 外出するにしても行くところがあるのなら、ロボットに任せず、現実の自分の目や肌で感じ取った方が、幸福感も増すと思うのだが・・。仕事や、危険な作業などはさておき。

 その点おそらく、VRは、環境からして仮想現実が作れるので、実際のリアル環境を整備しなくても済む、という点がお手軽なので、実現がしやすいと思われる。
 ただ、どちらにしても理想を追い求めすぎて現実に目をつぶり、人によっては現実に戻ると惨めな気持ちになるからまた現実逃避をする、という悪循環に陥ってしまいそうなのは怖いが。

 


2018年6月8日金曜日

デッドプール2 を観てきました

マーベルコミックシリーズの映画化ラッシュの時流なのだろうか、こちらも2が出ているようだが、デッドプールの1は見ていない。

イメージ的にこちらとかぶるのだが、人気アメコミシリーズながら、マーベルではない、スポーン。デッドプールと同様、仮面を脱ぐとやはり、醜い素顔が隠されている。

スポーンとは違い、どこかコミカルでおかしみのある本作であった。子供のころ、似たような容姿のヒーロー人形(ヒーロー名は不明)を手に持ち手足を無茶苦茶な向きにして、キエーッ、とやっており、やはりコミカルですっとぼけたアクションをとらせがちだった自分の記憶がよみがえってきた。

デッドプールチームの編成で大量採用したはずのメンバーが、スカイダイビングの着地時のアクシデントによって次々と死にまくり、一体あの華々しい強者アピールは何だったのかというまぬけぶりからも、ギャグ要素がかなり濃く感じられる。
 
主人公の奥さんを、モリーナ・バッカリンが演じている。この人はかつての宇宙人侵略系TVドラマ「V(ヴィジター)」で爬虫類型宇宙人の女王・アナを演じていた。

ミュータント少年をある理由から殺害しようと未来からやってきたケーブル、これを演じる俳優は、アベンジャーズ・インフィニティウォーでサノスを演じ、雰囲気的にも似ているので、この役と相当かぶるが、作中でも「サノス」などと主人公に茶化されている。
アベンジャーズに出てきた、サノス。



2018年5月29日火曜日

午後ロードショー「ホワット・ライズ・ビニース」(What lies beneath 2000年 アメリカ)



 その下にどんな嘘が隠されているのか?という題名和訳になるだろうか。
浮気相手の女子大生を殺して水中に沈めた大学教授、それを、幽霊目撃から関係者の話などをつきとめていくうちに、旦那の女子大生殺害を確信してしまった主婦。とうとう旦那に殺されそうになる。

 途中、ん?というツッコミどころはあったが(後頭部を強打して倒れこみ、意識回復後にまたもや玄関前でたおれこんだ教授が、再び起き上がって、車で逃亡を図る奥さんのあとを追いかけ、およそけが人とは思えない行動をとる、という部分)、それ以外はおおむねサスペンス感をバランス・テンポよく感じさせているスリラーだったのではないかと思う。

 残念な部分は、最後に教授を水中に引き込んだ亡霊の本体として、女子大生の腐乱死体が活躍してしまう、という描写がはっきりしすぎていて、微妙な感じになっていた。設定上は、死後何か月もたっているのだろうから実際白骨死体なのだろうし、死体が動き出す、というのもちょっと現実味がないというのか。

2018年5月21日月曜日

タイム・ループ7回殺された男(2016年セルビア)


街の風景や、使用言語の感じからして、スペインやポルトガル?などの地域かと思ったが、東欧圏にあるセルビアで作られた映画のようだった。(以下ネタバレ)


 およそ殺し屋とは思えない、ワイルドさのかけらもない風貌の青年、実は元殺し屋で、記憶を消して自分を殺させるように仲間に指示していたのだ。タイムループという設定の中、死ねばリセットしてまた殺されるべくして追いまわされる、というのを何度も繰り返す。
 青年の記憶は死んでも蓄積されていくが、殺し屋たちの記憶はリセットされてしまうらしい。何度も逃げ方を検討しなおせるので、そこが唯一、逃げおおせる糸口になったのだろうか。
 7度目?の挑戦時に、殺し屋仲間に気づかれ、復帰を打診された後、違う者に殺されてしまった。が、復活した後に景色を眼下に見下ろす視界だけが広がった。いったい自分はどこに行ってしまったのか。
 状況の理由付けや説明的要素が、そもそもなかったり意味不明なので、展開は作り手の自由自在だが、最後は、アイデアとしては尻切れトンボな気もする。