ネットを介して広まり始めた、呪いの恐怖のようなものを題材にした映画。
20年前の映画であり、主演の加藤晴彦さんが若く、ギャル男のような雰囲気が出ている。この人を初めてテレビで見たのは「木曜の怪談」で、広末涼子が主演していた学園ドラマで「あこがれの先輩」として出演していた記憶がある。松山ケンイチの奥様となった小雪も出演していたが、本当に昔からすらりとした長身で色白の、上品な美人であったのだなあと、見とれるレベルの美しさであった。
さておき、陰鬱とした空気の流れる画面の中、呪いにまかれてしまった人たちが、次々と別人のように様子がおかしくなった後に、黒い人影のようになって消えていく。誰も逃れられないという状況の中、いつの間にか街も、国も、無人と化してしまっていたようだ。呪いの伝播はとても速いようだが、生き残った者同士で船で逃げて、果たして逃げおおせるのか、疑わしいと思わせたまま物語が終わった。