2021年3月4日木曜日

フライング・ハイ(1980年アメリカ)

 

現代は、Airplane! のようである。大変申し訳ないのだが、個人的には、外国映画のタイトルを邦題に付け替えるときのセンスが、今も昔もかなり悪いのではないかと思う。どうしても文字的に、釈由美子のドラマ「スカイハイ」とかぶってしまう。また、毎回思うのだが、映画の内容と違ったイメージに伝わりやすい題名ばかりが付けられている気がする。

コメディなのだが、1980年に制作されたものなので、やはりギャグの演出が古い部分が、ところどころに見られる。面白いのだが、大げさな演出を行うことによって笑いを誘う、という手法を多く取り入れている。

ヒーロー・ヒロイン役の俳優さんについては、知識がないのでよくわからないが、後世、「裸の銃を持つ男」で日本でも人気を博したレスリー・ニールセンが、この映画でコメディ俳優としての出発点を確立した、そんな映画であるようだった。

笑いを誘うシーンで、印象的だった部分は、ニールセンが乗客らにウソの説明を行うたびにピノキオの鼻のようにどんどん鼻が伸びて行ってしまうシーンや、飛行機の機長が鏡に自身を映して話していたはずなのに、では行ってきます、と言って鏡から本人が出て行ったところ、落ち着け落ち着けといいながら順番にならんで興奮状態の女性をかわるがわるひっぱたく人たち、列の後ろに行くほどエスカレートし、棒や銃などを手にしていたところなどであった。