2024年1月11日木曜日

エイリアン2(1986年)

 


 主人公リプリーが第一作で宇宙船ノストロモ号からポッドで脱出漂流して、57年の歳月が流れていた。そしてその間に、危険地帯に人々が植民地として移住を初めており、リプリーが目覚めたころにはすでにそこは壊滅状態であった。たった一人生き残った少女をリプリーが救助する。コールドスリープによって長い時が流れたため、リプリーの娘は60歳を過ぎてすでに亡くなっていたという悲劇。それを補うかのような、生き残り少女との出会いであった。

 前作であれほど苦しまされた人造人間アッシュの悪夢のために、新しい仲間のビショップに対しても疑いの目を向けるが、ビショップは後半から、かなり頼りになる存在として活躍した。それよりもやはり、設備投資を行う母体会社からきたカーターは案の定、乗組員の生命よりもエイリアン持ち帰りを優先するという社命をうけていた、ろくでもないスタッフだった。その方針を激しくリプリーから糾弾されると、エイリアンの幼虫をリプリーたちの寝室に入れて閉じ込めたり、エイリアンからの退路を防いだりと、主人公たちを亡き者にしようとする。


 演出の中で、印象的だったところは、「セントリー銃」というものがあって、居室のドアを封鎖して外側の通路にそれを置き、迫ってきたエイリアンに自動で、高速連射砲を浴びせる戦術をとったシーン。

強酸体液を吹き出しながら、木っ端みじんに吹き飛ぶエイリアンたち。軍団をなしており、後から後から絶え間なくやってくる。

 セントリーガンはA~Dの4丁あって、各500発の弾が充填されているが、残量がみるみる消費されて0になっていく、という場面も緊張感が高まる。

 なお、ここで初めて、エイリアンの巨大な卵を産む存在(クイーンエイリアン)が出てきて、やはりお約束?なのか、脱出後の宇宙船に乗り込んでいて襲ってくるという、ラストクライマックスとして恐ろしいシーンを盛り上げていた。