2024年1月8日月曜日

サンクスギビング を観てきました

 

惨殺シーン多めのスプラッタームービー。

主人公の女の子が、日本の山本美月さんに似ているなあという、映画を通しての感想。背が高く手足が長く(山本美月が日本人離れした外見というのもある)、人種は違えど容貌がとてもよく似ている。

どちらも美形だが、やや中央に寄った目、面長な顔立ちが似ているのだろうか。

それはさておき、仮面をかぶった殺人鬼の正体は、一番信頼を置きたかった人物であったことが最後にわかった。(以下ネタバレ)

少しのミスで犯人のボロがでる、と言っていた事件担当警察官。その履いていた靴が犯人と同じだということに主人公が気づいてしまい、その驚いた顔を気づかれて襲われそうになるが、元カレに助けられた。

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 そもそもサンクスギビングデーだからということでワッフルメーカーとやらが半額(無料?)、他も安いとなって、安売りを求めて店の前に開店時間前から客らが詰め掛けてバチバチに殺気立つ、というのも極端である。店主の身内だということで、カギを開けてもらって開店前の店に入り、派手に騒ぎ出す主人公の仲間たち。彼らの行動もどうかと思うが、それを見て激高する一般客。

 オーバーな演出の次にキチガイじみた争奪戦に発展する。鍵をかけた窓を破るというのもすごいが、押されて倒れた女性をカートで轢いておいて、それをそっちのけで、自分はほかの客とののしり合う女性客。なんだかありえない場面ばかりが続く。

 まさかこれが、アメリカの一般的な日常ではないことを祈る。そして、亡くなった女性の身内であった警察官が怨恨を晴らす、という目的で殺人鬼となり、マークした面々を殺しまくっていく。

 胴体を真っ二つにして店頭に飾ったり、生首を飾って撮影したり、人間をオーブンに入れて本当に焼いてしまうなど、犯人の遠慮のないキチガイぶりが、これでもかという感じで描かれている。が、グロそのものに主眼点をおいているのではなく、それらをまるでお化け屋敷の中でコースターに乗ってぐるぐると回って見るような感覚で、物語はスピード感を持ちながら先へと進んでいく。

 最後は主人公女性が機転を利かせて人形にガスを充満させて引火を起こさせ、犯人が爆死するという結末を見せているが、何も残っていない、という状況報告が少し不自然さを感じさせる。立ち去る消防士の中に、顔を隠した者がいたのも怪しい。犯人はまだ生きて、逃亡したのではないだろうか、という一抹の不安も感じさせて物語は終了している。

 そして最後は、主人公は事件をめぐって助け合った元カレとヨリを戻すのかと思いきや、姿を一時的に消していた元カレの後釜にすわった、存在感がやや薄い新しい彼氏と仲良くしているラストシーン。それを見て、いつもの映画などの展開ではないなあと思ったが。