2018年5月17日木曜日

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー を観てきました

この映画の良さは、主役級の人たちを集め、ヒーロー集結、という形でその個性をそれぞれ際立たせることができるところではないかと思う。映画界のドリームチーム、といったところか。

サノスという超自己中心的な理想主義者がいて、子分達を従え、その戦闘能力はものすごく、アベンジャーズも相当な苦戦を強いられる。サノスは全地球の人口を半分にしてこそ、みんなが長く生きられると主張。そのために、願いを叶えるためのストーンを集め、一瞬のうちに半分の人口を消し去ろうと企む。

が、とにかく戦闘が目まぐるしく、あれ、いま、なぐられた?吹っ飛んでるけど・・、という感じの展開が続きまくる。反射神経の塊でないと、到底生き残れない戦闘シーンである。



(ネタバレ下記)


結局、サノスの願望がかなってしまい、人類は半分消滅することになる。
 サノスが異次元で死んだ娘と会話するシーンがあったので、もしかして、本人もランダムで消滅組に入ってしまったのかと思ったが、どうやらそうではなかったようだった。

アベンジャーズの仲間も半数ほど消滅させられてしまい、スパイダーマン、ドクターストレンジをはじめとする何人かもその中に入ってしまっていた。

 ある人は悲痛な表情を浮かべ、人が粉々のちりになって消えていくシーンは、切ない感じであった。
 悪人イメージ感の強いサミュエルLジャクソンが「Oh, my god..., welcome!(ちきしょう!いいさ、好きにしろ!)」(と言っていただろうか??)と叫びながら、ちりになっていくのは、ちょっといい気味な気もした。
 が、本筋はそこではなく、人類規模の深刻感がただよった。 

(おまけ)
マンティス。彼女も消滅してしまった。




2018年5月14日月曜日

ファイナル・デッドオペレーション

ファイナル・デッドコースターシリーズかと思いきや、ひどいスプラッタームービーであり、不快系という分類になってしまうものだった。

どうみてもデッドコースターシリーズそっくりな雰囲気。

車両事故を理由に、だまされて病院の診察を勧められた数人の男女。廃院となったはずのそこで、残虐な人体実験をされて惨殺されていくのだが、それは病院長が重い病にかかった妻を治療するために実験を繰り返した、という設定。(とてもそうは見えないのだが)

 内臓、脳みそをくりぬいたりと、サイコパスとしか思えない散々なシーンを見せつけてきた。一番ひどいのは、犠牲者男性の全臓器?が体外に出されて、それぞれ糸で宙づりされたまま体につながっているシーン。人工心肺で延命状態になっているのを、ヒロイン女性が、スイッチを泣きながら切る。
 被害男性の顔のくまや、血色の悪さを演出するためのメークが、バレバレなメークだなあとわかってしまうあたり、これも低予算映画のためなのか。むしろ、作りものだとわかるから、トラウマにならず良心的なのか。

 「満足に動ける人間」として一人残ったヒロインが、ついに人体実験に目覚めてしまったようである。が、ラストで、人体実験用にストレッチャーに寝かされた病院関係者が失神から回復し、メスのようなものを手にした。ヒロインに反撃するのか?一波乱ありそうなシーンで終わった。
 が、ダメ出しするようだが、それは必要だったのか?ヒロインが悪に目覚めた不気味さを味わわせる余韻で良かったのではないのだろうか。以後の、似たもの同士のドタバタの争いを暗示して、どうしたいと言うのだろう。

 そして、話の内容は大したことないところに持ってきて、不愉快シーンが多いというのがなんとなくわかってしまったので、途中パソコンでメールを打っていたり、倍速・倍々速で飛ばしながら鑑賞した。
 ネットレンタルの50円キャンペーンで借りてしまったが、あまりおすすめはできない。


ファイナル・デッド(the Breed 2006)

手前の女優さんは、映画「バイオハザード」第一作で女性軍人役(列車の中でゾンビになってしまった)を演じている。

軍のバイオ兵器として開発された犬が狂犬病になったために遺棄されたままになったが、そこの同じ島に、亡くなったおじの古い家があって、そこでバカンスを楽しみにきた若者たちが、犬たちに襲われる話。

最終的に二人、犬に殺され、残りの三人がヨットで島を脱出するが、開けた船室のドアから、船内に忍び込んでいた犬がガオーッ!とおそいかかってくるラスト。なんだかとってつけたような、ゾンビ映画「サンゲリア」(だっただろうか)のラストのような終わり方。

「エルム街の悪夢」を手掛けたウェス・クレイヴンが製作に携わっていたので、どうなのかと思って借りたが、一度見ればもういい、といういまいちな感じしかなかった。



2018年4月28日土曜日

スクリームガールズ


「エルム街の悪夢」「スクリーム」などの監督で知られる、故ウェス・クレイヴンが最後に制作指揮に携わった映画。殺害後の画像を撮影する猟奇殺人鬼に、美女たちが襲われる話。

猟奇殺人鬼を演じた、Luke Baines。本人は良い人かもしれないが、いわゆる、悪人顔。どこか人間離れした、野性的な鋭い目つきである。

ハロウィン3(Halloween III: Season of the Witch 1982年) を観ました

 映画ハロウィンシリーズに出てくる名物のブギーマンは、当作では出てこない。そのことに、当時の映画観客のブーイングも多かったそうだ。
 が、悪魔のコマーシャルを見ると死んでしまう、という設定があり、これはこれで、異質な面白さ怖さがあっていいのでは、という気もする。
 (サブリミナル映像の話にもつながりそうだし、意外と、後から出た鈴木光司の「リング」のヒントにもなっているということもあるかもしれない。)



 この作品に出てくるモンスター?らしきものは、妙な効果音(ヴィーン、かギュイーンかわからないが)とともに現れる、人間そっくりな人造人間だろうか。シルバーシャムロックの社長の従業員であり手足となって働く者たちは、全部人造人間だった。

 そして各家庭でつけられているテレビで放映される、シルバー社製ハロウィンマスクのコマーシャル、そこに何かのしかけがされていて、かぶってそれを見ていると、苦しみ悶えて死んでしまうのである。テストルームで死んだ子供のマスクの中からはなぜか、ムカデ、ヘビ、昆虫がわんさと出てきた。理由やメカニズムなどについてはツッコミを入れず、怖い、気持ち悪い、という所だけ味わおう、ということにした。

 印象的なコマーシャルソング(ロンドン橋が落ちた、のアレンジのようである)が流れる中、CMの中でマスクの画像が激しく点滅する。
かなりチカチカする。赤・青ときつい色彩が高速で交互に点滅する画面が、一時問題になっていた。
上図の絵は、20年ほど前に問題となった、ポケモン(またはポリゴン)ショックを呼ばれる点滅。これが原因となった悪心・めまい・失神などの現象(一部の人)を思い出させるものである。この映画が問題になったかは知らないが、多少なりとも気分の悪くなる人もいたかもしれない。

 それはおいておいて、この映画はハッピーエンドではなかった。恋人を救出した主人公は、脱出中の車内でいきなり首をしめられそうになる。彼女も人造人間だったのだ。いつから人造人間だったか、という説明はどこにもない。が、途中までは、殺された父親の足跡を、主人公とともに追っていたので、つかまってから人造人間にされてしまったのだろう、と思われる。
 さらに、コマーシャル放送を止めてくれ、と各局に依頼していた主人公の努力もむなしく、一つの放送局からCMが流されてしまった。ハロウィンの日だったため、シルバー社製の仮面を一斉につけて画面を見ていた子供たち。悲鳴だったか効果音だったか、ギャーッ、という雰囲気の中で画面は暗転した。



(おまけ)
1939年映画『オズの魔法使』に出てくる、東の魔女。ハロウィンマスクのモデル?

2018年4月26日木曜日

レディ・プレイヤー1 を見てきました

ヴァーチャルリアリティ世界の中で、莫大な相続財産をめぐっての戦いが繰り広げられる。

 近未来SF。関暁夫のやりすぎ都市伝説でも出てきたが、トランスヒューマニズムの一環ともいえるだろうか、VR世界への転生も一つの選択肢として出てくる可能性がある、という話が本物になった、という仮定を思わせる話。
 荒廃した世界の中、VRゲームに現実逃避を見出す人々。勝者に56兆円もの巨額の資産が譲られるという開発者の遺言を受け、一般プレイヤーとともに会社組織ぐるみで資産を狙うものも当然現れる。むしろ、映画内では一社しか登場していないが、企業ぐるみで参入するのは現実だったら多数あるのでは、と思う。

 三十数年前の映画「トロン」、やはりコンピューター内の仮想世界での戦いが行われるのだが、それを思い出させる。スピルバーグは、そこからヒントを得てこの映画を作ったのかもしれない、と思う。
 会社組織内の悪人デリンジャー(トロン)を彷彿とさせる、巨大企業IOIの社員、ノーラン・ソレント。主人公たちの命を狙い、執拗な罠をしかけ続け、最後までハラハラさせる。

 個人的に面白かったシーンは、映画「シャイニング」の体験シーンで、双子の亡霊やエレベーターに血の海が押し寄せるシーン、浴室の老婆や廊下の記念写真、シャイニングファンならすぐにわかる名シーンをしっかり再現し、その中で体験者があたふたするところを楽しませてくれた。



(おまけ)
シャイニング。客室に出現した亡霊。


2018年4月23日月曜日

インシディアス 序章・第二章

序章は女の子が悪霊に取りつかれる話。霊能者エリーゼは、過去に闇の世界に入ったためにとんでもないものに取りつかれ、能力を使おうとすると命の危険にさらされる、という苦悩を抱えていた。

第二章。黒幕は、この鬼母であった。映画「インシディアス」の続編。エリーゼを死に追いやった黒い花嫁衣裳の亡霊は実は、母親に無理やり女の子として育てられた老人の、女装姿であった。「家族を皆殺しにせよ」と鬼母から命令を受けている。