2022年2月7日月曜日

今、私たちの学校は… (Netflixドラマ)

  私は2時間前後で完結する映画を見るのが趣味なのだが、子供のほうで好きな芸能人の動画見たさでネトフリを解約したくない、というのがあり、全く使えないわけでもないので一度解約したWOWWOWをそのまま放置し、ネトフリに付き合っている。

 そういった中で仕方なく、興味のありそうなものを視聴しているのだが、今回はこちらのドラマを視聴した。

いわゆる学園ゾンビもの。学校という集団空間の中、あっという間に感染が広がっていく。

ゾンビとの戦い方。大きめの窓枠やロッカー、運搬カートなどを使って足止めをしながら場所移動を試みる。

感染拡大の中、ゾンビにかまれても発症しないものの、空腹を満たすときは人肉を食べることでしか生きられない半ゾンビの存在も出始め、札付きの不良少年もその一人となって主人公たちに執拗に襲い掛かってきたり、家族を救うために危険なところに助けに来る父親、などさまざまなドラマが織り込まれている。

救助対象として、学校が後回しにばかりされており、世の中の優先順位は権力者や大人が先で、子供たちは後回し、というのが浮き彫りにされているが、韓国の世相がそこに描かれているのだろうか?なんにしても、若い世代をないがしろにするツケは、社会の発展を阻害すること間違いなしで、暗い世の中が、優先されてきた世代、恵まれてきた人たちの子供や子孫たちにも待っていると思われる。



2021年12月21日火曜日

キングスマン(2014年)

 

当時20代だったタロン・エガートンが、若きエージェントの卵を演じている。その後2019年のロケットマンのエルトン・ジョン役で主演をしている。

爽快なスパイ映画であるが、スマホの通信衛星を通じて、人々をコントロールしようとする陰謀が渦巻くというストーリー、狂暴化した人々が互いに殺しあうシーンが、スタイリッシュな演出で描かれていて面白かったが、本当にあったらなかなか怖いものがある。

マトリックス レザレクションズ を観てきました

 

マトリックスシリーズの第四作目。コロナ渦の中、感染者数を確認する中での観覧となった。

結局、気づけばいつの間にか囚われの身に戻り、何かがおかしいと感じながらも同じ生活を繰り返す毎日を続ける主人公。おなじみのカフェで顔見知りとなったティファニーことトリニティ。

冒頭でのトリニティのシーンでは、別人の女性がアクションを行っていたため、残念ながら役者さんは世代交代してしまったのかと思いきや、あのキャリー・アン・モスさんが後のシーンから登場してくれていてほっとした。やはり、トリニティはこの人しかいない。

まずはネオ、次にネオがトリニティを仮想現実から目覚めさせ、造物主をコテンパンにし始める。エージェントスミスも自由を得たい身だったので一時的に協力関係となり、その後二人を追い詰め始めるが、トリニティが飛行能力を身に着け、二人はめでたく逃亡成功した。

ここで造物主の役を演じるニール・パトリック・ハリスは、見覚えがあると思ったら、スターシップトゥルーパーズの将校役を演じていた青年であった。賢そうなキャラクターがかぶっている。

シリーズはもう20年物くらいになるが、同じ役者さんが変わらず活躍してくれていて、よかったと思う。


2021年11月12日金曜日

アイ・アム・レジェンド(2007年アメリカ)

 


 ゾンビ映画のジャンルに区分されるようだが、モンスターが日の入り~日の出前までの活動時間となるため、どちらかというとヴァンパイア系統のもののような感じである。

 ガンの特効薬が開発され、完全治癒が発表されて輝かしい未来が見えたのだが、それには恐ろしい副作用が待っていた。人口の9割が死に絶え、1割がヴァンパイア化したという話。くわしい経過はわからなかったが、薬を使ったガン患者がヴァンパイア化して、残り9割の人類を食い殺してしまったのだろうか。

 治療の研究を続けたい一心で、感染の中心地で一人、籠城生活を送る主人公。日中に食料や物資の確保活動に出て、時計のタイマー(日没通知)が鳴ると、隠れ家に帰り、シャッターを下ろす。先が見えないし、物資はいずれ底をつきそうだし、絶望的な感じがする。

 一つ気になったのは、家の照明が使える=通常通りに電力が共有されているということ、時計の電力は切れてしまわないのか、ということだったが、映画なのでスルーすることにする。主人公は追跡してきたヴァンパイアたちと爆死するが、仲間の女性が、主人公が作成成功した血清を託されて、生存者キャンプにうまくたどりつけた、というエンディング。




2021年10月2日土曜日

sweet home 俺と世界の絶望 (2020年 netflix韓国ホラー系ドラマ)

 

どういうタイミングでなのかわからないが、ある時突然、感染状態になって鼻血をまきちらし、怪物へと変貌してしまう人たち。怪物のえげつない恐ろしさが見どころである。

高層マンションを主な舞台としたホラードラマで、怪物の描写もとてもよくできていて、狂暴かつ醜悪な化け物となって人におそいかかってくる感染者が恐ろしく描かれている。

怪物との戦いの中、マンション内での内輪もめ、略奪者たちとの戦い、軍による一方的な制圧など、ドラマとして面白く出来上がっている。

2021年9月29日水曜日

イカゲーム(squid game)2021年韓国ドラマ

 

内容がシュールな作品ほど、韓国ものは光っている、というのか。

雰囲気が近い作品だと、日本の「カイジ」などだろうか、多額の借金を背負って日々の糧すら苦慮するほどの人たちが、にっちもさっちもいかなくなって危険なゲームに参加する、という内容。

ゲームには敗者と勝者しかおらず、敗者となったら即、その場で射殺という運命が待ち受けている。その中でのいろいろな駆け引きが展開される。

日本の多くの作品はとにかく、人間そのものや、人間関係重視での視点で物語がすすんだり、こちらの視点に合わせるよりも、そうでしょ?、みたいな同意も視聴者にも求めている感じがあったりするので面倒くさい。そういうところが楽しくなく、どうしても敬遠してしまうのだが、こちらの作品は有無をいわさない環境が設定され、その中を生き延びるために協力したり裏切ったりのやりとりが生じる。スリリングな内容がテンポよく進み、見ていて飽きがこない。

(以下ネタバレ)



主人公が弱者としてかばった、脳に腫瘍のある老人の正体が、実は黒幕の一人だったというのが、なんとも良いしめくくりであった。雪の日に病室で息を引き取る前に、主人公が告白を受けたシーンが印象深い。


2021年9月26日日曜日

クローバーフィールドHAKAISHA(2008年アメリカ)

 

スティーブンキングの映画「ミスト」のラストに出てくるような感じの巨大な化け物だが、こちらの方が狂暴度が高いようである。ゴジラをヒントに作られたという説がある。

知り合いのパーティで集まる若者たちが、街中を襲う怪獣の襲撃により、散り散りになって逃げていくさまが、ホームビデオで撮っているかのように撮影されている。

怪物が俊敏に反応してすぐに追いかけてくるので恐ろしいが、もっと気味が悪いと感じたのは、主人公たちが逃げて行った地下鉄の構内の天井から、クモのような怪物のミニチュア版が大量に落ちてきて襲い掛かってきたところである。

かまれた仲間内の女性は、やがてめまいを感じた後、目から出血し、直後に大量出血をして死んでしまった様子である。ミニチュア怪獣が狭いところに逃げ込んでも襲ってくるのが不気味であったが、脱出のヘリコプターも大怪獣に襲われて墜落し、結局逃げた橋の下で下敷きになり、主人公たちは全滅したようである。なんとも後味の悪い感じだが、ゲームでいう、バッドエンドのようだった。

他の人のレビューもネットで見たが、ストーリーの本題に入るまでの前置きがだらだらと長いこと、ハンディカメラで撮った感じで視界が目まぐるしく見づらい、怪獣の素性がよくわからない、ブレアウィッチと宇宙戦争、911の事件のイメージを混ぜた感じ、などといった感想に同感した。