2025年2月6日木曜日

インターステラー(2014年 アメリカ)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

地球の危機を救うために、移住可能な惑星を探しに行った父親が数々の試練と不思議な体験を経て、異次元の世界から娘に信号を送り、地球を救ったという話。

幽霊だと思っていた存在が、実は未来から次元を超えてやってきた父親で、過去ではなく未来を変えることで地球の危機を救った。結果としては死者が続いたが途中、失敗だったと思えたマン博士から受けた裏切り、そのあとのブラックホール(ガルガンチュア)への突入は、主人公の父親が地球を救うための道筋だったようにも見える。

SF特撮の良さというのか、水の惑星にたどりついたとき、山だとばかり思っていたものが実は、大きな巨大波であり、圧倒的な高さで襲い掛かってきたシーンはロマンを感じる。

5次元?世界からだと時間も空間も支配できるという話、神の領域であるがもちろんそんなものはこの4次元?(立体が3次元で+時間が存在)からだと見えない。が、こちらからは日常的には見えないが何かが存在する、というのは意識してもいいと思える。


2025年2月2日日曜日

アメリカの広大な畑を舞台としたホラーは、意外にいろいろあった。

 畑の迷路感からくる恐れや、そこに何かが潜んでいるかもしれない、案山子(スケアクロウ。かかし)が動き出したりするという恐怖感を題材にした映画は数々作られている。とくに「スケアクロウ」というのは、モンスターの一角を確立した存在のようである。


>ザ・スケアクロウ(1995年) https://www.google.com/search?q=%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%80%801995%E5%B9%B4&sca_esv=5a0334d7f5ed8bb6&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sxsrf=AHTn8zpUULibyC5VteKpWLtFmPqkg3x0hQ%3A1738476775577&ei=5wyfZ8b7IvmMvr0P_M_L2Q0&ved=0ahUKEwiGi6LVqqSLAxV5hq8BHfznMtsQ4dUDCBA&uact=5&oq=%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%80%801995%E5%B9%B4&gs_lp=Egxnd3Mtd2l6LXNlcnAiIuOCtuODu-OCueOCseOCouOCr-ODreOCpuOAgDE5OTXlubQyBBAjGCcyBBAAGB4yBRAAGO8FMggQABiiBBiJBTIFEAAY7wUyCBAAGKIEGIkFSNMNUOUIWP0KcAF4AZABAJgBgQGgAYECqgEDMC4yuAEDyAEA-AEBmAIDoAKLAsICChAAGLADGNYEGEfCAgYQABgHGB7CAggQABiABBiiBJgDAIgGAZAGBJIHAzEuMqAH1wY&sclient=gws-wiz-serp

>ヘル・ゴースト/悪魔のスケアクロウ https://www.google.com/search?q=%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%EF%BC%8F%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>アーバン・ハーベスト3~ザ・スケアクロウ~ https://www.google.com/search?q=%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%883%EF%BD%9E%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%EF%BD%9E&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>スケアクロウ トウモロコシ畑の獲物 https://www.google.com/search?q=%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6+%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%82%B7%E7%95%91%E3%81%AE%E7%8D%B2%E7%89%A9&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>ダークナイト(1981)https://www.google.com/search?q=%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%EF%BC%881981%EF%BC%89&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sourceid=chrome&ie=UTF-8

>かかし ホラー 洋画、での検索 https://www.google.com/search?sca_esv=5a0334d7f5ed8bb6&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sxsrf=AHTn8zqJPF3AvhWjEiBuNEGTA182t-_EGg:1738478155491&q=%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%81%97+%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC+%E6%B4%8B%E7%94%BB&sa=X&ved=2ahUKEwiqmKHnr6SLAxVGsFYBHRl9IUMQ1QJ6BAg1EAE&biw=1680&bih=889&dpr=1

全部見たい、というほどの興味はないが、ホラー映画において、案山子という題材は、一つのジャンルを築いているようである。




エイジ・オブ・パンデミック(2020年アメリカ)

 

S・キングの名作短編を改めて映画化した戦慄のホラー。広大なトウモロコシ畑が廃棄されることになり、カリスマ的リーダーに扇動された子どもたちが大人たちに反旗を翻す。(説明文より)

悪徳企業に騙され、トウモロコシの品種改良に失敗したためにトウモロコシをやめようとしたら、その畑にいる魔物と懇意になっていた少女が、子供たちを味方につけて大人たちを殺しだした、というめちゃくちゃな話である。

設定はむちゃくちゃだが、この話の伏線には、こんな伝説のような言い伝えがあるようである。「トウモロコシ畑は深い森のようになっているから、迷子にもなるし不気味である。そこにはトウモロコシ畑に住む妖精や魔物がおり、迷い込んだものを取り込んでしまうことがある。」

日本の作家、村上春樹のショートショートにもたしか、「アスパラガス」の畑の話があり、夜になると毒ガスを発生させて倒れた人を襲う、といった話だったか、昔たまたま読んだ記憶がある。

アスパラガスが毒ガスを出す?という設定から、やはり不気味なものの存在としてとらえていたのだろうか。

森林よりも背は低いのだが、食用として植えるが相当高く育って人の背をこえることから、迷路のように生い茂る、トウモロコシやアスパラガス。そこから迷路・魔物の存在が、イマジネーションとして現れてくるようである。

2025年1月9日木曜日

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族 を観てきました。

 

XメンのプロフェッサーXことエグゼビア教授、を演じたジェームズ マカヴォイの主演。どうしてもエグゼビア教授のイメージが強いが、久しぶりに見ると、ずいぶんマッチョ体型になっていた。

https://www.google.com/search?sca_esv=2ab293e83490bf26&rlz=1C1OLVV_enJP984JP984&sxsrf=ADLYWILbWgGabdRNhMbIPHSBTVvkExtOpA:1736396560053&q=%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB+%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%AA%E5%AE%B6%E6%97%8F&stick=H4sIAAAAAAAAAONgFuLVT9c3NMzOyjKNL04uUELlagkGZ6aklidWFvulVpQEl6QWFP9ilHuye9rjxnVPdu163Lj-cePkx40LHzd1Pm5qerZkzvMtixaxmjxu2vm4ecrj5j2Pm9Y_bt79uLkPxAYympaAGdMeN69WeD51w9MdOx43rnq6btuz6f07WBlvsUkydD_tMY5TevqAdbfGhBJB2R92O9Lac5buTQIAiYsITaoAAAA&sa=X&ved=2ahUKEwicspqh5eeKAxXDb_UHHQZeAVwQzO0BKAR6BAgWEBM&biw=1680&bih=889


旅先ですでに彼らの人間狩りは始まっていた。無職、移住者、などの周囲とのつながりがうすく、存在の有無が気にされない家族たち、そういう人達がおそらく狩りの対象者であることだと思われる。狩りの対象を見つけて自宅に招待し、最後に記念写真をとってから殺害して金品を奪うというやり口で、生計をたてているようであった。写真はアルバムに貼られ、少しづつ増えていく。

強盗殺人の変型版のようなものである。アメリカは国土が広大で、隣家との距離もあり、銃社会であることから、このようなストーリーが出来上がったと思われる。

話をすすめていくうちに、ホストの夫婦の挙動がおかしいこと、息子さん(本当は家族を殺された後に舌を切られてしゃべれなくなった子ども)の様子もおかしいことに、だんだんと不気味な雰囲気が増していく。


2024年12月18日水曜日

思い出のマーニー(2014年 日本)

 


主人公の杏奈は、心を閉ざし、喘息にも悩まされ、ある日療養のために親戚の家に少しの間滞在することになったが、そこでのひと夏の物語。

人とうまく関われず、ひねくれてしまったり、冷たい態度をとってしまったりと非常に問題を抱えていたが、離れ別荘に住む謎の少女との出会いを通じて気持ちが変わっていく。

映像的にきれいなのは、山々や緑の多い景色の中、遠くまで続く浅瀬の水と、その先にたたずむ洋館。
そんな幻想的な景色の中、空き家だと言われているはずの家に、幻のような存在の少女がいる不思議。


それは実の祖母であり、杏奈の魂を救う重要な存在であったが、母娘の関係のつまづきを、ここで孫をとおして修復していくことで、昇華していったのではないかと思われる。

原作は1967年に描かれた児童文学のようである。









懐古趣味「青い鳥」

 


小学校の学芸会で、他の学年が発表していた「青い鳥」のお芝居。そこで見ていた記憶は、チルチルとミチルの兄妹が、青い鳥を求めて旅をしていく途中の場面であった。

亡くなった人に再び会える、思い出の世界の中。記憶にあったのは、仲の良かったお友達(親戚?)とのシーン。皆で楽しく、無邪気におかしを食べたり?飲み物を飲んだりしている。心から談笑するというのは、こんな感じだろうなあと。この、思い出の世界でよみがえる若いお友達らとの幸せそうな場面が、いつまでも心に残り続けた。

そして、かごの青い鳥を手に入れることができて喜んで帰ろうと、その場を出たとたん、青い鳥がいつの間にか全部黒い鳥となり、死んでしまっていたシーン。(紙で作った黒い鳥の人形だったが)

原作本をネット書籍で読んでみたところ、思い出の世界には、亡くなった祖父母の家があり、祖父母に(仲の良い子供たちとも?)再会したということであった。旅の途中にも幸せはあったが、現実の世界の中に、必ず幸せは見つかるという話の児童文学であった。

2024年12月17日火曜日

(懐古趣味)「森は生きている」(1943年ソ連)の読書感想

 


小学校時代の学芸会で、他の学年がこの題目で演劇をやっていたのだが、内容についてはあまり覚えていなかった。同じく他の学年では「青い鳥」の演劇をやっていたのだが、こちらもアマゾンキンドルのアンリミテッドを使って読んでみたところだった。(別途記載)

森に入った主人公たちがいろんなことを見たり体験をしていく、という漠然とした記憶しかなかった中、ふと読んでみた。森の中には一年をつかさどる各月の精霊がいて、それぞれ月替わりに交互に担当月の精霊があらわれ、季節を塗り替えていくという世界のようだった。

そこへ、シンデレラのようなあらすじだが、器量が良く性格も良い女の子が、継母といじわるな姉に虐げられて、寒い森へまきを取りに行かされたり、わがままな女王の褒美の金貨が欲しくなった継母たちに、季節外の花を取りに行かされたりと、大変こき使われる。

そこを、老兵や、季節の精霊たちに助けられ、継母たちは犬に変えられたり、女王もやり取りの中でわがままを改めたりと、事態は好転していく。

物語の味わいどころは、森や花・雪・精霊たち・たき火のぬくもり、金貨、宝石、女王と家来たちを登場させることで、自然の美しさときらびやかさ、取り囲む大人数の人達、ということで華やかなクリスマス的な舞台が想像できるような、そんなところではないだろうか。

映像が発達していなかった過去ほど、自分の頭を使って空想する世界が、読書の醍醐味だったと思われる。ただ、こういう本を読むと、なんだかいろいろ話の展開の仕方や、全体的な雰囲気が、すでに昔っぽいという印象である。

話の設定的には「シンデレラ」ととてもよく似ているのだが、どちらが先にできた話かというと、シンデレラのようで、ディズニー映画は1950年製作だが、原作の話はもっと古く、フランスの作家シャルル・ペローによって1697年に書かれた「サンドリヨン」だということなので、シンデレラの方が古そうである。