ブラジルの片田舎の漁村が舞台になっているようである。 |
冒頭の二人の漁師のシーンからして、南米な香りとともに、B級映画を予感させる感じがしていたが、凶悪人魚(ここも見どころと言えば見どころ)にかみつかれて襲われるところから、感染が始まった。ゾンビ化したアカエイが動き出したりと、人間以外でもゾンビが活躍する。
話のあらすじは、ほぼネットから拾える。
https://eiga.com/extra/horror/34/
ドロドロぐちゃぐちゃな赤黒い血しぶき、血のりの目立つシーンも多々あり、汚らしいが、どこか面白おかしく楽しめる映画である。
突っ込みどころはいろいろあるが、後半で、黒魔術で呼び出した悪魔になぜか、ローソクの火が引火し、せっかく召喚したのに焼け死んでしまったのかと思い唖然としかけたが、よく見ると襲い掛かってきたゾンビであったようだった。(もう一度見返してわかった)一体どうなっているのだろう、と考えるひまもあまりなく、あれよあれよという展開で話が進んでいく。バーの主人マダム・ウルスラはオカマで、自身の店の開店パーティが、ゾンビ騒動でめちゃくちゃになったためににヒステリー状態で怒り狂い、ガトリングガンを連射しまくった。歌手のマネージャーも射殺したため、歌手から報復で刺殺されてしまう。そのほかにも、恐ろしいというよりも、唖然としてしまうシーン多数。
刃物で切られて死んでしまった片思いの女性の遺体を、貯蔵庫の樽に付け込む男。肉と同じ方法で保存することにし、必ず生き返らせると誓って出ていく。映画「バタリアン」のタールマンのように腐敗しそうで怖い。
ゾンビ化してしまった弟の叫び声から逃げ、岩肌の途中にあらわれた巨大な目におののきあわてた少女だったがそれは、ゾンビ化したクジラだった・・。そしてそれが、空と山をバックにして少女の前にそびえ立つ。山の頂上まで逃げた少女。 異形の生物たちがうようよとうごめくような陰が、海の、そこらじゅうの海面に浮かんでいる景色が広がった。ダメダコリャ感を感じさせて、ストーリーは終了する。