2018年6月19日火曜日

THE DEAD インディア(2013年 アメリカ)

「ザ・デッド」の2らしい。舞台は、インド。

どれが第一作だったのかというと、こちららしい。(2010年製作)舞台は、アフリカ。以前鑑賞した記憶がある。

 風力発電の技師である主人公には、赴任先インドに恋人がいるが、お互い離れた中でゾンビ騒動に巻き込まれていく。砂漠の中でのゾンビからの追跡や、町中での殺し合い、インドはここまで素朴な国だったろうか、と思うくら素朴な家が立ち並ぶ中、主人公はひたすら、わが子を身ごもる恋人の家に500kmの距離を移動して救出に向かう。

 道中の夜の暗がりの中、舗装のされていないデコボコ道を、あまりスピードの出ないバイクでゾンビに何匹も遭遇しながらやり過ごし、振り払いながら進むさまは、なかなか不気味感があった。

 恋人と、道中連れ添った少年と再会できるもやがて、お決まり?の掃討作戦で爆撃機が上空を飛び交い始める。衝撃で建物が崩れ、三人は完全に閉じ込められてしまう。古い昔の伝説を反芻しながら、物語はそこで終わってしまうのだが、一体この三人はどうなってしまったのか、さっぱりわからなかった。
 伝説のように脱出?蒸発?できると思わせたかったのか、希望があるならもう少し道筋をつけてくれないと、閉じ込められておしまい、という感じしか残らない。

 そして、少年のぬいぐるみを見つけた中年女性が、赤子だった少年を、孤児院に預けたときに持たせたものだと悟り、そんな、ありえない、などと言いつつも、建物内の近くにいたにかかわらず、結局少年と顔を合わせないまま終わってしまっている。
 子供を捨てた罰で会えなかったのか、インド的な因果応報説があるのなら、もう少し説明がほしいし、なにやら、肩透かしな演出が最後にドドッ、ときて終わってしまった。