湖へ
オクトパスの神秘・海の賢者は語る
世界の摩訶不思議な家
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世界の大豪邸はやはりスケールも違うが、心の安らぎを得られるメンタル性の高いものが紹介されていて興味深い。 |
子供が検査入院中にNetFlixを契約して見ていたのをきっかけに、こちらも見てみたところ、WOWWOWのように「見たい映画をやっていたら、タイマー録画にして後から見る」といった待ち形式のチャンネルよりも、見たいものを選択して見られる形式のほうが向いていると感じられた。WOWWOWは確かにレンタルだったらしないような良質の映画も、たまに見れたりはするが、最近見たいというものが減ってきているような気がしている。
ネット系の映像サービスは、Huluを7年位前に試してみたのだが、創生期だったためか、ドラマや映画に興味のあるもの・見たいものが少なく、魅力を感じられなかったため、早々にやめてしまった。
ネトフリも同様視して放置していたのだが、数年経過したりインフラが整えられたりで、質や量も向上しているかもしれない。
サブスクリプション、サブスクリプション、となんやらなじみのない単語を目にするようになったが、いわゆる月額契約や定期購読などのサービスのことであって、WOWやネトフリもその一種である。使用スタイルに合っているのと、料金もWOWよりややお安め、サブスクリプションメニューを変更して、いったんネトフリに切り替えた。
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死霊のはらわたシリーズの主人公アッシュが、ふたたびドラマでの主人公を務める。 |
グロイけれども可笑しい、そんなノリである。シリーズの最初の展開によって人生を狂わされたアッシュが、人生の悲哀を訴えながらも仲間を得ながら悪霊退治のミッションをこなしていくストーリー。ユーモア・ナンセンス・グロ、主人公が大麻を吸ったり移民差別では?という発言もジョークでとばしたりと、常識から外れており、下品だとかそれはいけない、と言っている人には向いていないが、いろいろなエッセンスがあって観るに飽きなかった。1~シリーズ最終話まではそうとう長かったが、ネットフリックスで一気にみてしまった。
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SMAP中居くんが主演。ひと昔前なので少々若い。 |
邦画というのは、海外映画のように巨額の制作資金が得られないため、アニメ以外だと、どうしても映画を見て旅に出るようなワクワク感が得られにくい作品ばかりになる。どうしても人の心の内面や、日常的なことに即した作品になったり、ちょっと想像した創作話でも、スケールが小さくなってしまいがちになったり、「そうだよね」みたいな内輪盛り上がりな感じのノリになったりと、当たり前すぎて感動量がものすごく小さいので、映画館での邦画とは、訣別しているのである。
したがって、こちらの映画も気にはなっていたものの、あらすじは大体わかってはいたものの、TVでしか見ないことにしていた。
本当は殺していないのに、捕虜の米兵を殺したという罪で戦犯に仕立て上げられ、奥さんが無罪のための署名をせっせと集めたにもかかわらず、とうとう絞首刑にされてしまったという話。殺していないから(はりつけ後に衰弱死)、「殺していません」ということを申し開きしなかったのだろうかと、そう言うシーンが見当たらなかったのであれっ、と思ったのだが、そこは大事なところではなかったのだろうか。そこは昔の日本人の奥ゆかしさであり、損なところだったのだろうか。
死刑になった主人公の、家族愛、生まれたばかりの幼子、奥さんが切り盛りする散髪屋、それらをみているうちに、無念のうちに死刑で死んでいくことがとても切なく感じられる。中居くんはちょっとお笑いの才能があるのか、どこかひょうきんな雰囲気もあって、そういった中でもあまりシリアスな雰囲気に包まれなかったのであるが。
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チャーリー・シーンが主演を務めた前作「ウォール街」の続編。今回は、シャイア・ラブーフさんがやり手証券マンを演じている。 |
ある会社がその危機を同業他社や政府からの資金援助で倒産を免れたが、その時、たった一社だけ資金援助を断った。それを逆恨みして風説流布・株の空売りをしてその会社を追い詰め、社長を自殺に追いやった。犯人は、倒産しかけた投資顧問会社の悪徳社長。アメリカのウォール街は、なんと恐ろしいところなのか、実際の事件かどうかよりも、考えられる悪事だからこそ恐ろしい。
証券業界、不動産業界、みんなお金を儲けようとしていて、特にウォールストリートの証券マンは、いくら稼いだらリタイアして悠々自適の人生を送るかを計算しているのだということだ。 たしかに知り合いの話で、リタイア後の資金で不動産購入し、事業を起こした、という話を聞いたことがある。(米国の証券会社の人)
一方、クリーンエネルギー、無限エネルギーという理想的な技術を作っていく研究者に莫大な出資をしよう、というロマンというのか夢を追う人は少なく、自分が儲かるために、あまり将来性のないエネルギー資源(油)の会社に出資をして、目先の利益ばかりを追求しようとする業界人たち。なんだかがっかりする話である。そして2008年に起きたリーマンショックの話も、この映画の中で描かれている。
服役を終えて世間に戻ったゲッコー(マイケル・ダグラス)、やはり金に汚いだけの亡者かとおもいきや、最後は主人公の夢をかなえ、娘の幸福を祈る人間らしい一面を見せ、ほっとしたエンディングとなった。
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追いつめられて自殺した会社社長を演じた、若き日のフランク・ランジェラさん。映画「スフィンクス」で観た若い時の面影でピンときたが、やはりこの人だった。知的で気品がありつつ、どことなくメランコリックな影のある、二枚目俳優であった。観ていないが他に、「ドラキュラ」(1970年代)も代表的な出演作のようである。 |
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桃井かおりと岩下志麻の対決が見られる。 |
ずいぶん前に、こちらの映画をTVでやっていただろうか、ほぼ最後の方の映像の記憶しかないが、ワインのぶっかけ合いシーンと、最後のラストシーン、それがかなり印象に残ってしまっていて、いつか見ようと思っていた。
レンタルDVDのHPからだといつも貸し出し中になっていて(在庫がたんに無いだけでは?とうたぐってみたものの、さっぱり借りられず)、Youtubeで映画購入が可能な時代に入っていたのと、TVのBluetooth機能だろうか、YoutubeをTV画面で見られることから、視聴購入してTVで観ることができた。
九州で起きた「三億円保険金事件」をヒントに制作されたという映画である。球磨子=クマコ(桃井)の腐れ縁の元恋人役に、若かりしときの鹿賀丈史、新聞社の記者にやはり若かりし柄本明、今は千葉県知事となった森田健作などが出演している。
車が水中に転落し、資産家の夫は死亡、妻であるクマコのみが生き残った。クマコは暴行・傷害・恐喝・詐欺の前科4犯という曲者で、見たとおりのずうずうしさ、品のなさ、ヒステリックさ、「毒婦」そのものだった。当然、3億の保険金目当ての殺人だと疑われ、おそらく観客の心情も、映画内の世論やマスコミ、たぶん警察も、クマコに対して憎らしい、有罪にしてほしい、という気持ちで一致しそうである。
クマコが元恋人に不利な証言をされて追いつめられるものの、弁護士の律子(岩下)がその証言をひっくり返させたり、遺族の息子から父親が無理心中を考えていたことなどを引き出し、殺人ではないことを主張し、うまくクマコの無罪を勝ち取った。やり手の弁護士だが、観客としてはかなり残念である。
が、律子は仕事では敏腕弁護士として成功しているものの、プライベートではその反対で、あまりうまくいっていない。その無情さも描かれていて、ストーリーに深みを出している。
律子は離婚しており、元夫に引き取られた自分の子供に法律上、一か月に一度、会わせてもらうという取り決めをしていた。が、新しい奥さんに、もう子供は作らずこの子だけを本当の我が子として育てたい、もう会いに来ないでほしいと頭を下げられる。
また、保険契約から1年以内の自殺の場合は保険金が下りないが、クマコはそれを不服とし、店に来た律子に、どうにか保険金が下りないかと相談を持ち掛けてきた。自身に都合の良いことばかり主張し、死んだ夫の命も軽んじるクマコを冷ややかに見つめる律子。(クール系美人の岩下さんは、冷徹な弁護士役にぴったりである)みんなあんたのことが大嫌いだよ、と言ってクマコがその純白スーツに、ボトルの赤ワインをドクドク、とかけていく。それに応戦し、律子もクマコの顔面にグラスワインをぶちまける。プライベートではまさに火花を散らす犬猿の仲だった。こんな女を助けるのが仕事だとは、弁護士も本当に大変であると思わされる。
桃井さんのあのけだるいしゃべり方も、まさにクマコの役柄にぴたりとはまって、「ビッチ、ズベ公、クズ」などのひどい言葉がぴったりなくらいの憎らしさを出すことに、天才的なものを感じる。ラストシーン、移動中の車窓に群がる見物人(事件がメディアですっかり有名になった)をしり目に、くわえタバコで(現在は車内禁煙)ニヤリと笑う姿。それが印象的すぎる。実はクマコは夫を殺しており、弁護士をだまして無罪となっているのではないか?と思うくらいの悪の笑みに見えてしまう。
邦画はあまり見ないが、印象に残る作品はやはり、感情移入力があり、すごいものがある。
どう考えてもカミラさんと初めから結婚していればよかったようだが、皇太子の優柔不断にカミラさんが業を煮やして先に結婚してしまったという話だが、なんとも情けない感じである。
それはさておき、この映画ではダイアナがパキスタン人医師と知り合って、皇太子とは築くことができなかった「本物の愛」を感じる恋愛をすることができた、ということにポイントを置いているようだった。それでも「世界一有名な女性」と「病院で心臓外科医として着実に毎日を生きている男」はお互いの都合が合致せず、一緒になることができなかった。
パパラッチにつきまとわれながら医師としての仕事に集中することができない、という個人感情や、自分のキャリアをダイアナによって勝手にすげかえられてしまうことへの不満、家族からの猛反対、といろいろな障害が立ちふさがって、愛しているという感情だけではどうしても結婚は無理だとの結論が出た。
ドディ・アルファイドとの恋愛は、ダイアナが、パパラッチからその医師を守るためにカモフラージュしたのでは?という推測がされる。わざわざスクープされるように自らパパラッチに居場所を教えたからである。
一度目の結婚では裏切られた感じ?で幸せになれず、離婚して次の恋愛で本当に好きになった人とは一緒になれず、最期はパパラッチから逃れるために車が事故を起こしたらしい報道があった。そのダイアナさんのもつ大変な美しさ華やかさ、一途さと、それでも幸せにはなれかった、どこか寂しい人生が相まって、悲劇のヒロイン的なイメージを感じさせる。